皆さんはクリエイティブオフィスをご存知ですか?
スタートアップやウェブ系の会社で良くみられる、なんかオシャレなオフィスですね。
なぜああいう作りになっているんだろう?みたいな思想から疑問を持つ人もいると思います。
魔法のようなオフィス革命
―社員が活きる!会社が伸びる!いま注目の究極の職場スタイル「クリエイティブオフィス」の全ノウハウ
出版:KAWADE夢新書)
著:潮田邦夫 妹尾大
という本を参考に、少しお答えしたいと思います。
僕は、著者の1人の妹尾先生のもとで大学、大学院と学んでました。
なので本の内容+一応の知見込みで書いていきます。
発行2007年と古い本ですが、ポイントは変わらないと思います。
ポイントは対話
クリエイティブオフィスのコンセプトは基本的に「アイデアの創造」です。
企画は特に、決まった業務ではなく、「課題を発見し、解決する」創造的な業務になります。
そんな業務に大切なことが、「気軽な対話」だと著者は言います。
できるだけ異質な知識を組み合わせることで、今までは思いつかなかった課題を発見し、解決する術を見つけることができるというのです。
オフィスのつくり
この辺りは、もう知っている方も多いとは思いますが、オフィスは、そんな対話、会話がしやすい設計になっています。
•長い島ではなく、離れ小島が点在
•フリーでさっとミーティングができるスペースが多い
•大きなディスプレイが多い
•間仕切りが少ない
例えば、机を斜めに設置するとどうなるでしょうか?
会話がしやすくなる人が増えたり、通っている人の気配を感じやすくする効果があります。
もっと良くするには?
設計はそうなっているので、もっとうまく活用したいな、との欲が出てきますね。
どうやったらもっと良くできるだろう?とぼんやり考えてみました。
例えば、「マグネット」みたいな場所を作ることが提唱されています。
「タバコ部屋」や「コピー機の前」のような人が集まって一定の時間を過ごす場所です。
そういう場所での会話から新しい発想が生まれるということがままあります。
そういう場所を意図的に作ることも1つです。
カフェスペースを作ったり、そこまでしなくても、お菓子や文房具、ティッシュの共有スペースをつくるだけでも「マグネット」がわりになります。
ちょっとこれはやってみないとわからないのですが、背面の方が意見交換がしやすいと言います。
背面だと、パソコン画面を振り返れば見えるとか、物理的に近いとかで、対面より会話しやすい要因があるみたいですね。
これは人によっては対面の方が話しやすい場合もあるので、やるとしたら実験レベルにはなると思います。
実際にあった反応
クライアント対応スペースからの視線が気になる
オープンなのがいいとは言え、視線が気になることもあると思います。
座っている人の目の高さくらいが、なんとなく隠れるとプライバシーと解放感が両立できるかと思います。
・フェイクグリーン
目線を遮りつつ、適度に隙間があり見た目も良いかな、と。
リアルな植物だと管理コストがありますが、フェイクは置きっ放しでも大丈夫です。
ブラインドや磨りガラスの導入よりも手軽です。
・目隠しフィルム(シール)
これは高くなるにつれ、透明度が上がるシールです。
これもそんなにコストがかからずやれる方法です。
完全に覆っちゃうと気配や解放感が減ってしまうのでバランスが大切かと。
ゆるやかな仕切りがほしい
ゆるやかな仕切りに対するニーズもあったので、案をいくつか抜粋しておきます。
日本では伝統的に屏風を使い、閉塞感の少ないパーティションとして機能していました。
オフィスに屏風もありだとは思いますが、グリーンも同じ機能ですね。
透明な仕切りも屏風代わりになると思います。
・縁側
カフェスペースがほしい
カフェスペースができないか、はオフィスでの要望大きめでした。
「マグネット」になるように設計中です。
↑井戸端もマグネットとして機能した
マグネットと言えば、シンボルツリーのようなものも割と象徴としてあるといいと思います。
うちのオフィスにもありますが、ただ置いただけではやはり機能しませんね。
どこかに愛着を持ってもらう工夫をすることで、待ち合わせ場所になるといいな、とか考えてます。
まとめ
以上、クリエイティブオフィスのコンセプトと有効な活用法について書いてみました。
僕たちの発想を活かしやすい設計になっているのですね。
クリエイティブオフィスは使っているひとたちが自主的に育てていくものとのことでした。
いろいろな知見を使って、快適にはたらける場所に近づけていければいいなと思って業務外で環境改善に取り組んでます笑
また、クリエイティブオフィスはナレッジマネジメント(知識経営)に基づいて設計されています。
ナレッジマネジメントの記事はこちら。